味噌作りの「なぜ?」

なぜ、表面にラップを貼るのか?

カビ対策の一つです。

カビは空気に触れるところにできます。仕込んだ味噌で空気の触れるところは表面部分だけなので、ピッタリとラップを張って空気を遮断します。これで大部分をカビから防ぐことができるでしょう。

しかし、これでも端の縁の部分はどうしても空気に触れてしまいカビが発生してしまいます。そこで、この部分には塩を薄く撒いたり、別の味噌を塗っておきます。これでまたカビは抑えられるはずです。

しかし、これでもまだちょっとだけ生えてしまいます。そこで、容器の蓋を閉める前に、アルコールを含ませた布を上に置いておきます。こうしておけば気化したアルコールが容器内の空気を殺菌し、一時ながら中のカビを防げるでしょう。噴霧する方法もあります。密閉容器を使うと大変効果があります。

仕込んだ味噌が発酵を始め、自身でアルコールを生成して殺菌力をつけたらそろそろカビ対策は不要になるでしょう。

なぜ、重石の下に押し蓋をするのか?

重しに石を使う場合に味噌表面に均等に重さがかかるようにする為です。

今はホームセンター等で陶器製の茶色い平らな漬物用の重石が売られているので不要ですが、川原に転がっているような自然石を使う場合はそのまま乗せると段々と味噌の中に埋没していってしまいます。これを防ぐため、重石の重さが仕込み味噌表面に均等にかかるようにし、重石の埋没を防ぎます。『押し蓋』はその為のものです。木製のものは「溜まり(発酵で分離した液部)」を吸うととてもカビるので、吸わない材質のものがよいでしょう。陶器製の『オトシ蓋』は、重石と押し蓋を一体にしたもので、溜まりを吸うことがなく、かびや臭いも付きにくいスグレモノです。

なぜ、重石を乗せるのか?

分離を防ぐ為です。

重石を乗せないでも味噌はできるにはできるのですが、数ヶ月間の熟成期間中にガスが発生して味噌内部にたくさんの気泡ができ、それが固形物を押し上げるので、上部に固形物・下部に水分と分離してしまうことがあります。これでは発酵や味が偏ってしまいます。

これをなんとか均一にすべく、上から押さえつけて下部の水分を上へと上げようというわけです。

しかし、数ヶ月間ずっと手で押しているわけにはいきません。そこで重石を乗せ、長期間継続的に押し続けるのです。しかしこの重石、重過ぎると今度は上部に水分・下部に固形物と上下が逆転して分離してしまいます。重さの理想は均一か、表面に水分がちょっと上がるくらいがよいでしょう。

なぜ、容器の蓋をキッチリ閉めるのか?

数ヵ月間放置している間に埃や虫を入れない為です。

頻繁に中身を取り出す場合は開け閉めの容易な蓋の方が便利ですが、味噌は一度仕込んだら数ヶ月間放置して発酵させます。乗せるだけの単なる蓋だと僅かな隙間があり、何かしら異物が入り込むことも考えられるので、布や新聞紙などでくるみ、裾を紐でキッチリと縛る方法が良いでしょう。